病室その4

大部屋病室(多床病室)

 

コストや、土地形状、プランの関係で

建てられる建物の面積が限られて

しまっている、等の条件で、全ての

病室を個室にできない場合があります。

 

面積を小さくすれば、全部個室に

できないのですか。

という質問をよく受けます。

 

病室にはベッドを置くスペースや、

収納スペースだけではなく、少なくとも

ストレッチャーが通れるだけの巾の通路

や、看護師がサポートしたりする等の

スペースが必要になります。

 

個室の場合は、ベッド一つに対して一つの

通路が必要となりますが、これが、大部屋

になりますと、通路を挟んで反対側にも

ベッドが設置できますので、この通路

スペースを兼用することができ、面積を

節約することができます。その他の様々な

スペースも兼用や減らすことができるように

なります。

 

それ以外にも、大部屋にすることによって、

病室のドアの数や壁、窓の数量、エアコンの

数、細かいですが、スイッチの数なども減らす

事ができ、コストを抑えることもできます。

 

予算や法的な条件をクリアし、病床数を確保する

為には大部屋をつくらなけらばならない。ということは

よくあることです。

 

大部屋のつくり方は、大きな部屋に複数のベッドを

設置し、その間をカーテンレールで仕切る。

という様な昔の一般病院の様なものをつくっていては

見学に来た患者さんは逃げていってしまいます。

 

患者さんが施設を見学に来た時に、

「この雰囲気ならば、大部屋でもいいな」

と思ってもらえる様な、空間つくりをしなければ

ならないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医業経営研鑽会
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