マタニティールーム 多目的ルーム


これは、これからの産婦人科としては、
ぜひとも充実させたい部屋です。


これまでは、母親教室(マザークラス)や両親教室等
を行う場合、休診時間の待合室や、会議室などを利用
している場合も多いと思います。


母親教室等だけを行う場合であれば、特別に
マタニティールームを設けなくても、ちょっとした
会議室くらいがあれば十分かもしれません。


しかし、現在では、妊娠中のお母さんのための、
体調管理、運動不足の解消などのために、
マタニティービクスやマタニティーヨガなどの他
色々なクラスを行うところが増えています。


さらに、出産後のベビーマッサージや、出産後の
体型管理の為のアフターマタニティービクスや、
ヨガなどへも、患者さんからのニーズも高まって
いると思います。


ドクターの管理下で行われるので、患者さんは
安心して利用できることと、定期的にヨガ等の
クラスに出席することにより、患者さん同士の
コミュニケーションがはかれ、出産前の、心理的
な不安を和らげる手助けにもなるのではないかと
思います。


また、これらを行っている産婦人科さんでは、
患者さんが、出産後、アフタークラスに通って
いて、その間に再度妊娠し、マタニティークラス
に移るなどの現象が起こっているそうです。


これらの理由から、マタニティールームは、
色々な用途に利用できる様、十分な広さを確保し、
防音対策、空調換気対策はしっかり計画しなけれ
ばなりません。


床に直接座ったりすることもあるので、床暖房とし、
床材の選定も慎重にしなければなりません。
また、運動で患者さんのひざを痛めることの無い様、
衝撃を吸収する床の下地を選定することも重要です。


部屋の配置については、母親教室やクラスが終わった
後など、一度に多くの人が移動するので、外来の待合室
の患者さんの前を通るような位置や、病棟の患者さんが
くつろいでいるようなところを通るような位置は避けた
いところです。

立地条件や、コストの関係から十分確保することが難しい
場合も多くありますが、職員の会議室などのスケジュール
調整によって、兼用できる部分を検討するなどして、できる
だけ充実させたい部屋であると思います。






医業経営研鑽会
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